2018年 04月 09日
AIと生身の人間~人間の占いよりAIの助言?~
杏砂です。
2018年3月11日、
【「データ」「メンタリスト」「行動分析官」は「霊能者」ではない】
ということを書きました。
ちょっとそこから派生して、ふと思ったことです。
茂木健一郎は生身の大切さを述べていましたが、
生身の人間のあれこれが面倒で嫌だという人もいます。
自分にとっていい人ばかりだったらいいけど、人間はたいていそうではありません。
いじめられることもあれば、余計なことを良かれと思ってしてくる人もいます。
ですので、AIを相手にするほうが楽だし、安心できる、と思う人が出てきてもなにもおかしなことではないでしょう。
気遣わなくてすむし、嫌味なこともされないだろう、と。
ところが、先の記事でも書きましたが、
AIはこちらのデータを思う存分インプットされているので、あらゆる事々を言い当ててくるでしょうし、それこそ的確な指示もすることができるのでしょう。
AIの言う通りにすると何でもうまくいく、ということを体験していくと、
人間はおそらく自分で考えることをしなくなります。
そもそも人間の脳は楽をしたがっているそうなので、そんな楽なことはありません。
そのような世界が、よくSFに出てくるロボットに支配された世界、なのでしょうか。
生身の人間がロボットの奴隷になる日は近いのかもしれません。
人間か、ロボットか、については、なかなか難しい選択です。
自分のことをよく理解してくれる人はそう多くないと実は誰もが思っているでしょうし、
世間には面倒なことがたくさんあります。
パワハラもセクハラも、イジメもないAIとのお付き合いのほうが
数万倍素晴らしいように思えたりもします。
そのほうが合理的でもあります。ハラスメントは理不尽なものですから。
余分なことにエネレルギーを使わなくてすむ生活はパラダイスです。
多くの人たちが理解してくれないと感じているのなら、
生身の人間としては、
各々が他の人々を理解しようと努めていくことから始まるのではないでしょうか。
自分が誰かを理解すれば、誰かが自分を理解してくれる。
理解しようとし合う世界、そして認め合う世界、
そんな世界が実現できたら、
それはユートピア、なのかもしれません。
ストレスあってこその生身の人間、と考える人もいるでしょう。
しかし、ストレスというのは百歩譲っても良くない状態です。病気や犯罪の要因ですので。
一方で、おそらくAIにもストレスは存在するのだと思います。
コンピューターも混乱することがありますものね。
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by 7of9voyager
| 2018-04-09 09:20
| 閑話休題