2017年 08月 21日
柿の木理論/コントロールのテクニック~閑話休題~
杏砂です。
占いは当たるのか当たらないのか、という議論があります。
占い師のところでも、自称霊能者のところでも、
半信半疑で行くというのがたいていだと思います。
なにが半信半疑といって、おそらく「当たるの?当たらないの?」ではないでしょうか?
以前ある人からこんなことを言われました。
有名な話ではあるようです。
あなたが占い師のところへ行って悩みの相談をするでしょう。
そうするとね、おもむろに占い師はこう訊ねる。
「あなたの家に柿の木はありますか?」
あなたが「ありません」と答えると、
「それがいけないのです。すぐに柿の木を植えなさい」と言う。
あなたが「あります」と答えると、
「それがいけないのです。すぐに切りなさい」と言う。
分かりますか?占いなんてこんなものです。
少し考えてみましょう。
「ありますか?」は「ありますね」とは違います。
でも「ありますか?」と訊ねられて、なかったら、普通は当たってない、と思っても不思議ではありません。
ある場合は、即、当たった、と思ってさらなる信頼へとつながります。
けれども、「ありますか?」と尋ねられて「ありません」と答えても、即座に「それがいけないのです。それがあなたの今の不幸の原因です」と言われてしまうと、「当たってる」という思いの方へ誘導されていきます。
巧みな話法です。
残念ながらこれが「インチキ占い師」のゆえんです。
実際は、例えば風水などで、その家の柿の木の有無がその人の人生の幸不幸に関わるのかどうなのか分かりません。
そのような鑑定もあるのかもしれません。
ですが、上記の占いは、明らかに操作の技法です。
今はマンション暮らしの人も多いので庭に柿の木はあまりないでしょうから、別の物でこのテクニックを使ってくると思います。
あるいは、マンションの敷地内にもしかしたら柿の木があるかもしれません。その場合は引っ越すことになるのでしょうか。
余計な出費になるだけです。
by 7of9voyager
| 2017-08-21 09:30
| 閑話休題